忍者ブログ
北九州障害者居住サポートセンターでの日々の活動についてリアルタイムに報告します。
[35]  [36]  [37]  [38]  [39]  [40]  [41]  [42]  [43]  [44]  [45
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

先週末、新潟へ行ってきました。
長岡市、上越市で行われた、退院促進支援事業の中での研修会で、居住サポート事業の実践についてお話する機会をいただいたものです。
その中で、今かかわっている方の外出支援で海を見に行ったところ、「40年ぶりに故郷の海を見ました・・」とご本人がつぶやかれたという話をお聞きしました・・。二人でしばらく海岸にただずんだとか・・。
さまざまに心が疼きます、散り散りに心が痛みます、・・
40年、その長さに圧倒されそうになります。
でも、日本の精神科病院へのいわゆる社会的入院といわれる方々の中ではそれほど珍しい長さでないこともまた辛い事実のひとつです。実際に、精神医療審査会で医療保護入院者の定期病状報告書を見る中に、昭和40年代、50年代の入院年月日をそれなりの頻度で目にします。

人々の服装やざわめき、道幅、車の流れ、街並み、そして眼前の日本海の波のうねり・・・どんな思いが交錯したことでしょう。心は一気に40年前の若い日々に飛んだのでしょうか・・。それともそれほど長くはないこの先の人生に心をはせたのでしょうか。
 土曜日の朝、その海岸の延長線であろう海を見に行きました。春を前にした穏やかな波の連続でした。
私たちには、その40年の葛藤のすべてをはかり知ることはとてもできません。
でも、そこまでにあった、喜びや悲しみ、すててきたこと、あきらめざるをえなかったこと、葛藤、揺らぎ、優しさ、豊かさ・・を礎に、そこから始まる「これから」を共につくることのお手伝いは少しはできるかなぁ・・と思っています。

九州にはないカタクリの花。
開花のニュースに雨にぬれる、カタクリの花を見に連れて行っていただきました。
新潟の方にとっては、大切なふるさとの象徴のひとつでもあるのだろうなぁ・・と見つめてしまいました。
凛とした春の花でした・・
691ade0c.jpegf43f9fa4.jpeg








PR
先週一週間をかけて行った、精神科ユーザーパフォーマンスが無事におわりました。来場者は日々100名前後くらいでしょうか。大英博物館のように、会期中に何度も足を運んでいただいた方もおられたようです・・。最終日には、当センター二周年の小さなシンポジウムも行いました。
本当にいろんな方々にご協力をいただき、ありがとうございました。
展示に際しては、額や、フレームをお貸しいただいたり、また額をいただいたり・・、そしてそんな方々をご紹介いただいたり・・。展示も大変でしたが、会期中の運営や準備、調整などに携わったたくさんの当事者の方々・・。前日の確認にも関わらず、飛んできていただいたり、やっともらった休日をつぶしてくれたサポーターさん、転居目前でも最後のお手伝いにと連日駆けつけてくれたサポーターさん・・、そして「人の中にはいるのは苦手だし気がひけるけど・・」といいながら、朝早くから駆けつけてくれたAさん、そしてBさん、・・登壇してくださった川原さんと中村さん。そして競うように活発な意見をくれた木山さん、菊池さん、Cさん・・。
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。
月曜日の撤収が終わった会場は、すでに玄関扉の取り換え工事のまっさい中で、時間は確実に過ぎていっていました。そこは嘘のように何もない空間でした。

土曜日の午前中は、俳句会。今回のお題は「春」
その中で多くの方の共感を得たのは、『作品は僕の心を春にした』でした。
4f32b8f4.jpegc483d75a.jpeg6bc4e693.jpeg







先週末、奈良市で行われた、奈良市自立支援協議会公開フォーラム~障がいのある人が地域でいきいきと暮らすために~の午前中のひとこまで、「居住サポート事業・北九州市からの実践から」と題して現状の取り組みについて報告させていただきました。午後は、一聴衆として、奈良市地域自立支援協議会の取り組みと、「地域自立支援協議会の役割」と題しての、倉敷市からの報告(倉敷市福祉部障害福祉課)を興味深く、聞かせていただきました。個別ケア会議そのものがある意味自立支援協議会という理念のもとに、ケア会議を中心にすえた自立支援協議会の取り組みであり、官民協働で、個から広がる実践的なネットワークの展開を大事にし、改めて作るのではなく、既存のものも有効活用していく、フレキシブルさは魅力でした。
他都市での地域自立支援協議会の報告を聞かせていただく機会でもあり、有意義な週末でした。

奈良市は初めて訪れる土地であり、日曜日は定期観光バスを利用してちょっと観光客してしまいましたが、前日のお宿は青葉仁会の交流ハウスにお世話になり、美味しい料理に加え、久々に山の中の静かな夜を過ごさせていただきました。
テレビの音もなく、車の騒音もなく、風の音もなく・・。
本を読みながら、ちょっとうたた寝・・でそのまま朝でした。
とても、贅沢な一夜でした。
そこは、森の学校・・、朝おきてちょっとウォーキング・・とも考えましたがちょっと寒そうで気がなえてしまいました。次回は、是非、ウォーキングしてみたいものです・・

0e28a2da.jpeg9eaa4dff.jpege2d612c2.jpeg


ハーブクラブの店内
と森の朝食と鹿

奈良の素敵な思い出です・・









 

北九州市の市営住宅の定時募集は、2月、6月、10月の年三回です。
19年2月からの、精神・知的障害のある方への単身者枠の拡大も受けて、序々にセンターへの問い合わせ数も増えつつあり、制度としては少しずつ浸透しつつあるところでしょうか。あっせされた後には、医師の意見書や関係機関からのサポート体制の意見書の提出が要求されたり・・、とまだまだハードルの高い制度であるといわざるをえませんが・・。
加えて、特に肢体不自由のある方々にとっては、自分の身体状況とのマッチングを考えて、申し込みの段階で下見ができるとか、せめて詳しい室内図面がみれるとか・・そんな配慮がほしいなぁと思っています。外側からでアプローチ部分までは予測はできます、でも問題は室内の動線。以前、Aさんは「車椅子でも大丈夫」との窓口の説明を受けて申し込み、一番であっせんされ、下見に行きましたが、廊下はせまく、室内の段差の問題、採光の悪さ、トイレの条件・・など重なり断られました。トイレに一人で行くのも難しかったし、例えポータブルを使ったとしても両便を自身では全く流しにもいけなかったのです・・。そして、数日以内には結論を出さないといけない・・、せめて、申し込みの段階で下見ができていれば、・・いろんな思いも含めて調整できたかもしれません。今回、Bさんも一応、申し込みはされましたが細かい、マッチングは未精査のままです。
市内には、車椅子専用住宅も少なく、改修や応用、工夫に頼らざるをえないのが実情です。確かに、廊下の幅が広くなったり、スライドドアになったり、スロープがついたり・・随分表面的には変わりつつある気はします。でも、やっぱり基本は健常者仕様であり、介護者のいる障害者のイメージであり、なかなか本人仕様ではない気がします。
ユニバーサルデザインは、障害のある方だけでなく、みんなにとって暮らしやすいものだと思うのですが・・。       

d1d0ab29.JPGめでたく、Sさんは2月1日にグループホームでの生活に移行されました。毎日、通所施設の作業に行かれ、帰りには、併設のグループホーム・ケアホーム支援センターに顔を出すのが日課です。
早くも二週間。
間では、住民票の異動などの細々した諸手続きや、日用品の買い物の補充、洗濯とか掃除・・など日々こなしておられるようです。
でも、最近、ちょっと疲れ気味にも見受けられます。今まで、入所施設では、ほのぼの班というゆるやかな作業とはあまり関りのないグループに属していたのですが、「働きたい。」が彼の希望でもあるため、施設では体力づくりも含めて立っての仕事に挑戦中なのです。ちょっときついのかもしれません・・。
でも、彼は、「きつい。」とは口にはしません・・、今までのパターンで行くと不定愁訴にいってしまうかも・・とちょっと心配。
素直に弱音を認められることも大切なエンパワメントだと思うのですが・・  to be continue・・

カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
最新コメント
[07/23 藤井伸洋]
[07/23 藤井伸洋]
[07/15 藤井伸洋]
[05/24 藤井伸洋]
[04/18 藤井伸洋]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
佐藤みずほ
性別:
非公開
ブログ内検索
カウンター
カウンター
アクセス解析
アクセス解析
忍者ブログ [PR]
sozai:Fine Template:hanamaru.