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先週末の三日間、長野県にお邪魔してきました。
5日(金)は松本市で行われた、平成20年度相談支援従事者現任研修の一こまで、6日(土)は長野市で行われた平成20年度障害者週間特別企画・地域生活支援ネットワークセミナー(地域で暮らす2008!)の一こまで、いずれも「居住サポート事業ってなに?」をテーマに事業についてお話しさせていただいたものですが、逆に、いろんなことを学ばせていただいた時間でもありました。
今日、とある友人と話していたら、「北九州は体裁の町だもんね。」と一喝。それなりにいろんな事業もあり、形はあります、でもそこには何かが欠けている気がするのです。やはりキーワードは実質的な「連携」、そのあり様をいろいろに考えさせられた二日間でした。
夜の飲み二ケーションの中で、西駒合の地域移行のとっかかりのときに、施設と自宅しか知らないご本人たちにグループホームなど他の方法もあるよ、選べるよ、ということをどう提示するか、どうやったらわかってもらえるか、で大いに悩み、演劇という手段でみんなで一生懸命伝える工夫をした、という話は感動的でした。30分の予定がアドリブもいつぱい入って一時間にも延びてしまった、というのは笑ってしまいましたが・・。
やはり、目に見えるかどうかでご本人たちの実感は変わります。一人が動くことでまた、次の二人目、三人目・・へと循環していきます。1日に転居したOさんは、デイケアのみんなに居住サポートセンターのことを大いに宣伝してくれているそうです。今回、ひとこまでは、実際に地域移行や住み替えで新しい生活を始められた7名の方のインタビュービデオを流させていただきましたが、そこにある笑顔が一番リアルにいろんなことを伝え
てくれたのではなかったでしょうか。
今日は、奇しくもジョンレノンの命日。
帰りは軽井沢にちょっと立ち寄り、万平ホテルのテラスでひとときを過ごし、彼の愛したフランスパンを買って帰ったところです。ちなみに、軽井沢の朝はマイナス10度、そこだけとても寒い長野の旅でした
「地域で暮らす2008!」午後のシンポジウムの一こま
「2回めのほうが、きんちょうしました。人が、多かったり?、うまく言えたか、わかりません。ありがとうございました。(^0_0^)」・・とは、終わった後のMさんからのメールです。
いえいえ、なかなか堂に入ったものでしたよ。
研修生のヘルパーさんたちも、ひたむきな前向きさと癒されるあの笑顔に元気をもらっていただけたのではなかったでしょうか。日ごろ、関わってくれているヘルパーさんたちも、新たな彼女の一面を垣間みられたようでした。
一人暮らしを始めて一年半。今は、大掃除のことで大いに思案中です。研修生のヘルパーさんからも、意見をいただいてMさんも新しい気づきがあったようでした。
「とにかく楽しいことがいっぱいのこの一年でした。来年も頑張ります。」と最後までポジティブなMさんでした。
to be continue・・
なかなか決まらなかった、Oさんのアパートですが、どうにか目処がたちました。
管理会社が入らずに個人で大家さんが管理している物件で一件目は断られ、二件目にやっとOKをいただきました。家賃保証事業者さんからも承認の通知もいただいたところです。
昨日から今日にかけては、苦肉の策で平行で相談した不動産屋さんで、ちょうどリニューアルしたばかりの物件を生活保護の限度額まで値下げ交渉までしていただけた物件もあって、二つの物件の狭間で悩む、という構図にはなったのですが、彼の意に沿う物件探しはなかなか大変でした。でも、最終的には、一番気に入っていた物件に決まり、ご本人は満足の様子です。平行で悩んだ物件は、ウォークインクローゼットがあったり、フローリングの床で引き戸で・・とちょっとマンション風。でもご本人曰く、「ちょっとの間住むならこっちだけど、長く住むなら契約した物件だね。」と、冷静にそして頑固に今の生活スタイルに拘った彼の勝利ですね。
時間はかかりましたし、いろんな方のご協力もいただきました・・、でもまぁ、まずはめでたしめでたし、でしょうか・・。
もうすでにつぼみをつけた山水仙。
「早春」を待つ身です・・
初回のセンターへの相談も、「この近くにアパート借りて一人で暮らしたい。アパートを探してください。」からのスタートでしたが、お話しするうちに、「一人ではいろんな問題もあるので、一人じゃなくて、グループホームっていうところがいいかなぁ・・」と気持ちも変わっていかれました。でも、実際にはグループホームの現実はよくわかりません。地域では、おばさんにいろいろ迷惑をかけながらも働いておられましたが、今は年もとり、「高齢者むけの仕事をしたい。」とはいわれますが、すぐに一般の仕事に就くのは無理だなぁ、体力がないなぁ・・とご本人も認めておられます。でも日中活動の場として、通所施設B型とか生活介護なんて言われてもぴんときません。そのため、関係者で協議し、まずはお試し体験プランの開始となったものです。
今回は、体験プランの準備で見学に来られましたが、なれない空間にどこに行ってもドキドキ・・、ちょっとお落ち着きません。でも、通所施設でもグループホームでもタバコが吸えると聞いて思わずにんまり・・。
タバコでホッと一息。(シャイな彼からは、その瞬間の写真は嫌がられてしまいましたが・・)
タバコは彼にとっての大きな楽しみのひとつ。
まずはたばこ友達ができるといいなぁ・・
一行は、二泊三日のスケジュールで、初日は福岡県庁(障害福祉課)を訪問、二日目は福岡県精神保健福祉センター、福岡県立精神医療センターと雁ノ巣病院の二つの精神科病院を視察、3日目は小倉蒲生病院と当法人へ。
県内の新しい精神科病院の構造を見るにつけ、「韓国はまだまだ閉鎖性も高く、鉄格子がたくさんあります・・、新しくてきれいですね。」、とそのアメニティーの高さに次の「変化」のイメージを見つけたようでもありました。
就労面では、肢体不自由の方々が主で知的障害や精神障害のある方々への支援はまさに始まろうとしているところのようでしたが、片方で、住宅確保の問題では、「公務員のソーシャルワーカー」が住まいの確保からそこに必要な家具なども無償で提供してもらって調整したり、ボランティア活動もとても活発だとか・・。権利金とか敷金などの初期費用とか連帯保証人なども必要とされることもなく、文化の違いといってしまえばそれまでですが、ちょっとうらやましくも感じるところではありました。