第１8回 生活力スキルアッププラン

今回は、豚肉の生姜焼きと味噌汁仕立ての具雑煮（だんご汁の団子の代わりにお餅がはいったもの）の２種。
今年まだお雑煮を食べていない、という方もいて、ちょっとしたお正月気分の延長メ二ユーでした。
でも、電子レンジを使っての冷凍お餅の解凍では、杵つき餅と機械でついた餅では微妙に解凍時間が違い、しんが残って堅いままのものも２，３個あり、簡単そうでちょっと工夫のいる裏技でした。

先月、今月とご飯を炊かなかったので、ご飯を仕込む係りのＮさんはちょっと手持ち無沙汰。来月は、小さなごはんつきにしましょうか、でも安くあがるかな・・と予算と相談中です。今回から、サポーターさんからの産直野菜の差し入れがなくなり、緊縮財政なのです。ドタキャンのメンバーが出れば、一食分の単価も変わります。今回は、仕事に出てきていた法人の職員に押し売りをさせてもらいました。
いかに安く、そして美味しくあげるか、は今年の大きなテーマになりそうです。

次回は、２月７日（土）　手作りぎょうざとわかめうどんです。　　　　　　　　　　　　　　　　　あなたもご一緒にいかがですか？

※ラップをしないでお餅をお皿にそのまま載せます。
湯飲みに５０ｃｃほどのお湯をいれ、一緒にいれて、５００Ｗで２分から２分半が目安です。

Sさんの地域移行 4

今、市外の施設に入所中のＳさんは、先週の月曜日から二回目の体験プログラムを利用中です。
前回は一週間でしたが、今回は二週間の長丁場。
昨日は、昼間の活動の場へしごとサポートセンターのスタッフとお邪魔させてもらいました。
ビニール袋の検品作業に真面目に取り組んでおられました。整容は彼の気がかりな部分ですが、確認されることを想定してか、自ら・・「入れ歯を入れ忘れてすみません」、続いて、「今日はひげをそり忘れてます、明日はしっかりそって来ます・・」・・とカミングアウト。わかってはいるけれどついつい・・というところのようです。
通所施設やグループホームの生活にもなじんできた雰囲気の彼。
しごとサポートセンターのスタッフも、「最初、会ったときと印象がまったく違いますね。」「ふらつきも多くてこれで大丈夫かな・・、ととても心配だったけど、顔色から身のこなしから別人みたいですね。」、と。

一応の結論を２３日（金）で出す予定で、大きなターニングポイントの日です。前回の「お客さん」から、少しはみんなの「仲間」になりつつあるのでしょうか。

その後も、地域で、今の意欲や前向きさを辛抱強く応援していければなあ・・と思っています。・・

こそは祭り

12月19日は、以前、私が勤めていた精神科外来診療所の開院記念日です。
毎年、その前後の週末に、ホテルを会場にして、「こそはの集い」は行われます。今年は、21日(日)に行われました。ネーミングの由来は、「明日こそは・・」、「来年こそは・・」と、次への思いをつなぐもの。いろいろに過ごした一年を振り返って、サブタイトルは「自分に乾杯!」。
今年も、老若男女100名あまり。
私も退職してすでに8年あまり。大半が一年ぶりに会う方々、今年は開院当時のスタッフや当時一緒に働いていたスタッフとも久々に再開し、全くの異業種の名刺をいただきました。そして、最後は「また、来年・・。」
いつもは会えなくても年に一回、この日だけは集う人も少なくありません。お互いが、生きている自分を実感し、生きている彼を、彼女を、あなたを見つめる、・・そして、お互いを確認し明日を見据える、そんな数時間。
今年の案内には、厳しい世相を反映して、「結び合い、生きのびる」と付記されていました。

消費者として

今日は、Mさん宅の大掃除の日。
家事支援でもヘルパーさんには入ってもらっていますが、その業務の中で担えない、例えばベランダとか冷蔵庫を動かしての掃除、換気扇、電気のかさ、棚、気になる壁の汚れ・・などを、彼女が通所している戸畑障害者地域活動センター就労支援事業　よろず工房清掃事業で請け負ってもらったものです。
当初、2時間半の予定がかなり延長になってしまいましたが、床磨きのあとの水拭き、そして最後の乾拭きまで手を抜くことなくきっちりプロの仕事をしていただきました。新築ではいったとはいえ、すでに一年半。それなりに積もり積もった汚れはあり、しっかり白いものは白く戻していただきました。朝には、ふた口のガスコンロがお父さんより届き、しっかり新年にむけての用意が整ったM邸でした。
超過時間分の料金の折衝はドキドキしますが、最後に契約内容にそっての確認時点では、ひとひとつの箇所を双方でしっかり確認し、「また、来年もよろしくお願いしますね。」、と双方笑顔の夕暮れでした。
これで、彼女の冬のボーナスはかなり目減りしてしまいました。例えばボランティアさんをコーディネートして基本的には無料でしてもらう、という手段もあったかもしれません。でも、今回、いろいろに考え、彼女はプロの仕事を買いました。そこには大きな意味があると思っていますし、消費者としての意識の芽生えかなぁと感じているところです・・。



プロの掃除用具(左)と出来上がりのチェックをするスタッフとMさん(右)

えびで鯛を釣る・・

Kさんは、この12月で長い精神科病院での入院から、アパートでの一人暮らしへ移行して丸2年が過ぎました。今年を振り返って、・・「大晦日に回顧すべきかもしれませんが、今年は作業所、温泉旅行、デイケア果物狩り、香椎花園やハウステンボス行きなど、充実していたと思います。」と振り返っておられました。
ささやかに、豊かな3年目を祈って、先日の長野行きのお土産に、善光寺さんの福ろう（梟）のお守りをお送りしたら、重曹を主体にした「暮らしのレシピ　253」という素敵な本がお返しに贈られてきました。まるで、えびで鯛を釣り上げた格好です。
年末を迎えて「掃除はそれなりにしなさいよ。」とお尻を叩かれた気分です。でも、見ているだけで、自然素材の優しさに癒される感じです・・



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