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初期費用の課題は大きく、中には、生活用品の調整までいかない方もそれなりにおられます。この9月にひとりは福祉ホームから、ひとりは精神科病院から退院して、お二人の女性が新しい環境での生活をはじめられました。何にもなかった部屋に、家財道具が運び込まれ、ちょっとづつ生活感がでてきました。今回のリサイクル生活用品の大半は、引き払った家からのいただきもの。ご本人たちの新しい生活の始まりと併せて、いただいた家具も新しい生活を始めました。たんす、食器棚、炊飯器、洗濯機、掃除機、電子レンジ、食器やなべ、花瓶・・などもろもろ。「三合炊きの炊飯器でちょうどよかったです」、「初日はコンビ二弁当だったので電子レンジが便利でした」、「テレビの映りもバッチリでした」・・
これからも、ここでの新しい生活は続きます、家具も一緒に・・。
17日(水)はMさんにとって講師デビューの日でした。
平成20年度北九州市障害者(児)ホームヘルパースキルアップ研修~「現場におけるコミュニケーション支援Ⅲ 知的障害者・精神障害者の支援」の部分として、ヘルパーさんたちに当事者としてわかってほしいこと、伝えたいこと、気をつけてほしいこと・・などを話していただくことをお願いしていたのです。15分くらい話してもらい、質問をお受けしたり、関わっているヘルパーステーションとやりとりをして話題を拡げたり・・、と40分くらいをお付き合いしてもらいました。元々気を使ってなかなか言い出せなかったり、うまく言葉をまとめられなかったり、笑ってごまかしてしまったり・・、そんなはがゆい思いもしている彼女。数日前から、文章もまとめ、一生懸命「伝える言葉」を選んでくれました。
研修生の方からも、
◎Mさんに会えて良かったです。
◎実際に“障害者“がいろいろ話をされて、とても“生き方”に驚いています。“自立”に対してとても前向きに生きている姿に素晴らしいと思いました。(感動しました)
◎感動しました。
◎子供扱いされるのはいやだということ、年相応の話し方をしてほしいなど、分かっているつもりでも
ついやってしまう事で利用者の方は、直接言ってくれないことなので再確認出来てよかったです。
◎家族ではなく環境を準備する支援者の意味がよく理解できた。
◎Mさんが自分の思いを、自分の言葉で話してくれてうれしかったです、・・などなど。
彼女の「困っていること」に対しフロアーからアドバイスもいただけて、双方に有意義な時間だったのではないでしょうか。
本人は、「・・うまく話せましたかね。心臓がドキドキして、わけわからなかったです。・・」との感想でしたが、次は11月。二回目がとても楽しみです。
今回は、参加メンバーが少なかったこともあって、ちょっと趣向を変え、ハヤシライスの味比べプランにしてみました。片方はレシピどおりにつくる基本パターン、片方は、家庭の隠し味もちょっと加わったアレンジパターン。隠し味は和風のだしの素と醤油。さて、お味の感想は、「どっちもいけるね」、「隠し味が入ったほうが辛く感じるね」、「ほかの家ではジャガイモ入れたり、にんじんをいれたりするよ」、「我が家ではグリーンピースをおきますね」・・などなど。
どちらも美味しかったです。でも、製作者は多分心ひそかに、「自分がつくったほうが美味しかったな・・」とほくそ笑んでいることでしょう。
主催者側よりの「あんしん賃貸支援事業における居住支援について」の概要説明や、「居住支援に対する不動産業者と利用者の意識調査について」の報告、そして支援団体等の取り組みについての報告、という三部構成でした。当センターからもこの8月までの状況について報告させていただきました。
全国的に、まだまだ支援団体やあんしん賃貸支援住宅協力店数も少なく、当然支援登録物件数も少ない、という実態は続いているようです。北九州市でも、協力店として4件登録されていますが、実際の支援登録物件数はゼロのまま推移しています。
住まいの問題は、入り口のまず「住まいを確保するところの問題」と、住み続けるための「居住継続支援の問題」は連動して動かなければ意味をなしません。この8月までで、何らかの形でセンター事業を利用して住まいを確保して新しい生活を始められた方の数は61名になります。情報提供程度で自身で動かれた方、家賃保障事業者の利用を通じて保証人のみの課題整理で終わる方、断続的ながらも引き続いての相談支援機関のひとつとしての位置づけで関わっている方、その後の生活支援も含めてマネジメントの中心として関わっている方・・などなど、その支援内容の濃淡はありますが、基本的にこの数は減るものではありません。
効率性も含め、様々な観点から整理していきたいと思っています。