北九州障害者居住サポートセンターでの日々の活動についてリアルタイムに報告します。
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もう先月のことになってしまいましたが、1月13日に法人主催の「新春のつどい」が開催され、今年は併催で、親の会創立45周年記念も行われました。市長をはじめ、行政、学校、企業、各種団体などから多くの方の参加をいただき、御挨拶もいただきましたが、その中で一番印象に残ったのは、「育成会の思い出」として語られた親の会の方からの言葉でした。
障害福祉サービスのほとんどなかった時代、自分たちで知恵を絞り、仲間を募り、新しい社会資源を作り、必要性を具現化し続け、それを制度化していった時代。「つなぐことを重視してほしい」、自分たちも、「つなぐ」ときにどうつなぐか、つなぐ努力を怠ってはいけない、・・と自分たち自身にも問いかけられたものでした。でもそれは、つながれる側にもいえることで、相手へどうつなぎ返すのか、そこではコミュニケーションの質が問われているということでしょう。
先週、県の自立支援協議会の主催で、第一回 障害者相談支援事業・広域事業連絡会議が開かれましたが、
その中でも結局、問われてくるのはそれぞれの相談員の質の向上と、相談の入口をまず大切にすること、だったように思います。
双方向の「つなぎ」の際の隙間を少しでも埋められるように工夫していきたいと思っています。
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昨年までは、障害福祉ボランティア協会の委託事業としての開催でしたが、今年から、北九州市自立支援協議会が実施する形(事務局は北九州市障害者地域生活支援センター)に変更になっての初回が行われました。
初回は、「精神障害者の特性と理解」として、医学的な側面から北原先生(日明病院 院長)、そして障害や福祉的側面(佐藤が担当)からとのふたコマでの4時間でした。
北原先生からは、特にそううつ病・認知症・発達障害も併せ、統合失調症を主にしたところでの講義を、お好きな映画の場面もおりまぜながら、ある意味良質な「支援者への心理教育」としてとして提供していただきました。「明日の記憶」や「レインマン」、「ピューティフルマインド」・・、そして「ブラックジャックによろしく」と自分自身もストーリーを思い出しながら・・の楽しい講義でした。ヘルパーさんにも好評で、「もう一度、そういう目で見直してみたい」「今日、早速DVDを借りて帰ります・・」などの感想もみられました。
この研修は、「・・各障害特性に対応する講義や演習を中心とする研修事業を行い、よりよいサービスが提供できるよう、ホームヘルパーの資質の維持・向上を目的として・・」実施するものです。
今回は、講義と当事者を囲んでのディスカッション、事例検討での3日間(13時間)を企画しております。
現場でのスキルアップはもとより、障害福祉サービスに関わる人材の底辺の拡大を図りたいと思っています。
私の拙い講義を聞いて、「ヘルパーという仕事に夢と希望持てました」という感想をいただき、私も夢と希望をいただいた気がしました。
研修生の皆さん、お疲れさまでした<m(__)m>。
写真は、施設からの地域移行を目指しているSさん。
多少、思いはいきつ戻りつするけれど、一度は地域で一人暮らしをしてみたい、短期間でもいいからチャレンジしてみたい、なれた施設に通える範囲で暮らしたい・・思いはずっと続いていました。
でも、両股関節の手術のために今は入院してのリハビリ中です。
そして、5か月目。
歩行器を使ってではありますが、久々に立ち、そして歩き・・その感慨はひとしおの様子です。
親元に近いところに帰れないかなぁ(彼の出身は市外なのです)・・、なんかあったときにお互いにすぐに駆けつけられる距離がいいなぁ・・、でも一緒だと母親のペースにまきこまれそうだし・・、「一人」じゃなくてケアホームみたいなものはないのかなぁ・・、やっぱりなれた入所施設の近くがいいかなぁ・・。
この入院で、彼は新たな選択肢を考えるようにもなりました。
改めて、一緒に、地域移行の階段を進んで行こうと思います。
今回の生活力スキルアッププランは、ちょっとリッチに??と言うニュアンスとはいささか異なりますが、これまでの復習もかねてのお好み焼き(ぶた玉、いか玉と一銭洋食風の三種)、わかめスープ、そしてクリスマスを意識してのリンゴケーキ。
お好み焼きのこつは生地づくり、とのこと。ひとつまみの塩と卵でまず混ぜ、混ざり終わったところでサラダ油(本当はラードが美味しいとか・・)を加えてまぜて寝かせること。加えてのこつは同じ方向にまぜること、だそうです。
そして、その間にキャベツ、ねぎ、ちくわ、かまぼこなどの具材を切ってスタンバイ。
いざ、フライパンへ・・焼け加減、返し加減に悪戦苦闘しながらもなかなかの力作ぞろいでした。
そして、みんなでそれぞれの種類を食べ比べ。
自分でつくるとなかなか焼け具合がわからず、なんかまずいけどちょっとコツをつかんだかな、いつもはお好み焼きソースの味しかしないけどしっかり具材の味がしますね、初チャレンジのケーキもうまくいったし自分用のクリスマスケーキに再チャレンジしようかな・・、感想もそれぞれでした。
ひとりひとりのこの一年もさまざまでした。
韓国土産の唐辛子チョコの辛さの感想も人それぞれ。
でも、来年もまた一緒に簡単で、おいしいものが作れるといいなぁ・・と思う年の瀬です。
それぞれバリエーションが少しでも拡がることを期待しています。
勉強会③の終了後、福岡空港からソウルへひとっ飛び。法人が交流協定している韓国三育大学の、社会福祉学部開設15周年を記念してのシンポジウムの一こまとして、分科会への参加を招聘されたものです。韓国の冬はとにかく寒い、零下にもなる・・と脅され、分厚く着こんでの旅支度でしたが、予想外に暖かい二泊三日でした。
二日目に一こまの講演、三日目の午前中は民間の精神科病院(精神科単科で開設し、以降内科を併設)と地域精神保健センターの見学、そして大学にもどり、一年生クラスでの講義後、夕方の便で帰国。
シンポジウムの基調講演は、大阪市立大学大学院の白澤教授であり、その後の分科会にも参加され、ちょっと緊張の一時間あまりでしたが・・。
最後の一年生の講義の中で、二つ質問をしました。
一つは、「精神障害者についての印象を教えてください。」
「怖い」、「暗い」、「ぶつぶつ何か言っている」・・、「知らない」ことから生じる感覚は万人共通だと痛感。
もう一つは、「自分が、10年、20年と長期に精神科病院に入院せざるをえなくなり、家族とも社会とも関わりがなくなったと仮定したら、どんな状態になっている(なる)だろうと想像しますか?」
「動物みたいになってしまう。たぶん考えることをやめてしまう。、「もうどうなってもいいと思うだろうし、何をしても変わらないんだと思ったら何もしないと思う。」、「置きものみたいになってしまう。」・・様々な答えが返ってきました。
日本の学生や一般の方々にもよく同様の質問をしますが、まずは知り合うことが原点であり、実際の体験はできなくても「想像できる」人間の力は大きく、そこからいろんなことが生まれることを理解してほしいし、今あるマイナスのイメージがこれからの「学び」の中で、少しでもプラスマイナスゼロからプラスの方向へ転じてほしい、と願って大学をあとにしました。
二日目に一こまの講演、三日目の午前中は民間の精神科病院(精神科単科で開設し、以降内科を併設)と地域精神保健センターの見学、そして大学にもどり、一年生クラスでの講義後、夕方の便で帰国。
シンポジウムの基調講演は、大阪市立大学大学院の白澤教授であり、その後の分科会にも参加され、ちょっと緊張の一時間あまりでしたが・・。
最後の一年生の講義の中で、二つ質問をしました。
一つは、「精神障害者についての印象を教えてください。」
「怖い」、「暗い」、「ぶつぶつ何か言っている」・・、「知らない」ことから生じる感覚は万人共通だと痛感。
もう一つは、「自分が、10年、20年と長期に精神科病院に入院せざるをえなくなり、家族とも社会とも関わりがなくなったと仮定したら、どんな状態になっている(なる)だろうと想像しますか?」
「動物みたいになってしまう。たぶん考えることをやめてしまう。、「もうどうなってもいいと思うだろうし、何をしても変わらないんだと思ったら何もしないと思う。」、「置きものみたいになってしまう。」・・様々な答えが返ってきました。
日本の学生や一般の方々にもよく同様の質問をしますが、まずは知り合うことが原点であり、実際の体験はできなくても「想像できる」人間の力は大きく、そこからいろんなことが生まれることを理解してほしいし、今あるマイナスのイメージがこれからの「学び」の中で、少しでもプラスマイナスゼロからプラスの方向へ転じてほしい、と願って大学をあとにしました。