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北九州障害者居住サポートセンターでの日々の活動についてリアルタイムに報告します。
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2月21日(木)の午後、福岡県遠賀保健福祉環境事務所主催の「第三回 精神保健福祉担当者連絡会議」にて、居住サポート事業についてお話させていただきました。当日は、精神科の緊急対応事例が続き、保健所内はバタバタしておられましたが・・。
センターのこの一年間の活動を中心に一時間あまり紹介させていただき、あとは質疑応答。その中で、家族会の方から、「ここまでできたら、一人暮らしができるというようなラインがありますか?」とのご質問をいただきました。これまでの支援経験の中で、一人暮らしを始められても「ゴミ出しのルールが理解できていなかった」、「掃除をしないために部屋がゴミだらけになっていった」、「夜中でも大きな音量で音楽を聞くため近隣からの苦情があった」・・など、地域に暮らす基本的な生活ルールの部分の問題で結果的に破綻していった事例があり、その部分をどこかでなんらかの形で練習できるような場や機会とかないだろうか、とのご質問。できないところをホームヘルプや訪問看護で補ってもらったり、手伝ってもらえることも大きな生活力です。でも、「一人で暮らす」ための経験値はやはり、自身で経験する中でしか学べない部分も大きいと思います。守られた集団(それは家族と暮らしている方にも共通の部分が多いです)から離れ、この上ない自由さと並行して、「淋しさ」や「静けさ」、「恐さや不安」、「わずらわしさ」、「近隣との折り合い」、「基本的な社会的ルール」など第三者との関係の中で学び、環境の中で経験を増やしていければいいのではないでしようか。前日、ある病院の療養病棟で退院を考えている26歳の女性とお会いしました。訪問時も細々と気を使っておられましたが、自身では「10代からずっと病気で入院生活も長いし、一般的な26歳より幼いだろうし、社会的なルールについて自信がないんです。」と不安を吐露しておられました。その不安こそが、ストレングスであり、明るい明日を見た気がしました。
精神科病院よりの地域移行を推進している巣立ちの会(東京都・三鷹市)の実践の中では、対象者の大枠を
      ・  服薬管理がある程度確立している人
      ・ 通所施設に通え、集団に馴染めること
      ・ 職員との信頼関係が築けること   
として、年齢制限は特に設けておらず、ADLについては現在模索中・・としています。
その後は、退院後の生活支援の組み立ての中で、ゴミの分別や食事の管理、服薬の管理、諸手続き・・など日常生活の中で起こる様々なことをサポートしておられます。
予定通り、想定どおりにいかないのが、地域生活。
ご本人と一緒に、アフターケアの体制をどう組み立てられるか、が、大きなポイントだといえるでしょう。
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