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北九州障害者居住サポートセンターでの日々の活動についてリアルタイムに報告します。
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7f4bd640jpeg長い施設での生活から、地域での一人生活へ移行しようとする際、そこには様々なバリヤーがたちはだかります。Sさんは学生時代をいれると、40年以上の大ベテラン施設ユーザー、1級の身体障害者手帳をもつ53歳の男性です。「一人暮らしをしたい、家を探してもらえますか?」と、センターにご相談をいただいたのが昨年の10月。そこから一年弱のおつきあいになります。金のやりくり、体調管理、移動の不安、家事の経験のなさ・・課題や不安はきりがありません。とにかくひとりになったことがない、施設の中で流れる24時間は過ごせても自分で24時間を管理することから遠ざかっていて、今の自分では「何ができて何ができないのか自分が一番わからないんです・・」とつぶやくSさん。
 そこで、八幡西障害者地域活動センターの生活体験室をお借りして、「まずは一人で夜を過ごす」ことを目的に宿泊体験プログラムの初回を実施。二回目からは、ヘルパーさんにも手伝ってもらい、中学校時代以来の調理にもチャレンジ、夕食メニューはやきそば。でも、頑張りすぎて二日目は腰痛のために押してきた車椅子に乗って帰ることになってしまいました。でも、「次は、もう一品作りたいなぁ・・」と前向きなSさん。この間に、市営住宅の申し込みや下見も経験、その中で移動の課題に直面し電動車椅子の利用にむけての調整も開始。
その体験も今回で3回目。今回は一番余裕があったと思う、とご自分でも認めるほど、笑顔も多くヘルパーさんとの会話も弾み、初めて活動センターの作業室の見学をしたり、洗濯をしたり・・、「次」の生活イメージや活動範囲は確実に膨らみつつあります。それでも「調理のことで頭が一杯いっぱいだった、これじゃあどこかに通うなんてとても考えられんね。次は、11月の週末で時間を少し長くして過ごしてみたい。」とリアルな希望をいただいています。
 施設の中で、生活を「守られてきた」Sさん。そのSさんが「自分が管理する24時間」を見つけていくのは大変な作業だと思います。体調管理、金のやりくり、住まいの確保、家財道具の調整、移動の確保、働きたいというニーズ、障害福祉サービスの利用調整、・・これからも、起こる課題のひとつひとつに付き合いながら、「次」の生活に向かうSさんを応援していきたいと思っています。

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