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北九州障害者居住サポートセンターでの日々の活動についてリアルタイムに報告します。
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春、4月。
いろんな始まりがある。
Aさんは県外から、福岡県障害者職業能力開発校へ進学のために転入してこられた。自走式の車いすを利用するAさんのバリアフリー住宅を探すのはなかなか大変だったが、新築のバリアフリー住宅が決まり、転居の日にお会いすると「バッチリですよ」と満面の笑みだった。
Bさんは、紆余曲折あったが、やっと高齢者優良賃貸住宅へ退院し、一週間あまり。多分、甘党の彼の自身への退院祝いはあずきあんたっぷりの草餅だったと思われる。スーパーも弁当屋も、昔ながらの商店街も近くて、あまりの利便性の高さにちょっと糖尿病が気になるところだが・・
Cさんは、新しい生活を始めて2年余り。B型事業所からA型への移行を検討中・・
Dさんは、数年ぶりに実家へ帰るという選択をした
Eさんは、息子さんと暮らす家からでて一人で暮らしたいと希望している
Fさんは、・・

そして、がんで闘病中の私の友人も復職した。

いろんな春。
そして、夏へ、秋へ・・
季節の移ろいの中で、いろんなことが続いていく、変わっていく・・
少しでも、振り子はプラスへ行きますように・・

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このホームページにも再三、登場していただいた、Kさん夫妻から「セルフマネジメントに移行したい」との意向を受け、先週センター主体の形でラストとなる(?)会議を開催しました。
Kさんとは、親元から今の市営住宅で単身生活を始めるときからのお付き合いです。
ご主人と結婚して丸2年。
当初は、サービスもはずして二人でやっていきたい、とのご主人の思いもありましたが、サービスの必要性の中で、「しばらく慣れるまでは現行のままで応援してほしい」、「妻としての生活を応援してほしい」との意向をうけて2年余り・・

調整することが苦手なKさん。
そこはご主人に頑張っていただいて・・、二人で力を合わせてやっていただきたいものです。

周りの不安は不安としてありますが、・・
こんなに彼らの周りには何かあれば手伝ってくださる方々がたくさん・・
ご家族や友人、ご主人側の支援者も含めればその数はとても豊かです・・

この財産を大切にしながら、新しいステージを切り開いていただきたいと思っています・・

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春の日。
今年は桜がここ数日で一気に開いた。
知人宅に活けられていた桜はすでに葉桜だった。

外出ついでに車窓からところどころの桜を見る。
小倉城、安部山公園通り、紫川沿いの桜並木、・・
叔母の入院している病院の玄関の桜も五分咲きくらい・・
叔母も今朝見に行ったとか・・
今歩くことがままならず、日に一、二度病棟廊下をウォーカーで歩いているとか・・
今年90歳。
今の人任せの自分がもどかしくて仕方ない様子・・
一緒に桜餅をほおばる。

のどかな春・・
そして今年は変化の春・・

気を引き締めて・・

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同居している障害者地域生活支援センターの機構改革に伴い、センター内で移動しました。
戸畑AEONを背にする窓際から、左横にAEONを見る位置へ・・。夕日が美しく見えるとか・・

昨年5月にウェルとばたへ移動してもうすぐ一年。

4月1日から、地域移行・地域定着支援が個別給付化される今年、センター事業もその分少し縮小化されます。
センターの全体事業に占める、地域移行に関する相談は類するものも含めて、2割弱でした。
まだまだ市内の地域移行に関する土台は脆弱だと思いますが、個別給付化されることで、少しずつでもより丁寧に身近に支援できるようになればいいなぁ・・と思っています・・


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 友人の手作りのおでんと菜の花のおひたし。ここでも季節は冬から春へ・・
 
 
 



今年の直木賞受賞作「蜩の記」(葉室 麟作)を読んだ。
幽閉先での家譜編纂と10年後の切腹を命じられた男と、その男のもとに、遣わされた若者を軸に物語は淡々と、美しく展開していく。

家譜編纂を終えて、長久寺へ出向いての一コマ・・
・・
「そろそろ仕上がるころだと思っておったが、ようようできたようですな」と(慶仙和尚は)顔をほころばせた。
「さよう。出来ましてございます」
秋谷は安堵した表情を浮かべて言った。
「ならば、もはや思い残すことはないか」
慶仙はさらりと聞いた。秋谷は首肯して答えた。
「薫の祝言と郁太郎の元服も見届けることができ申した。もはや、この世に未練はござりませぬ。」
「さて、それはいかぬな。まだ覚悟が足りぬようじゃ」
慶仙は顔をしかめた。秋谷は片頬を緩めた。
「ほう、覚悟がたりませぬか」
「未練がないと申すは、この世に残るものの心は気遣っておらぬと言っておるに等しい。この世をいとおしい、去りとうない、と思うて逝かねば、残された者が生き暮れよう」
「なるほどさようなものでござりまするか」
秋谷は考えを巡らすように中庭に目を遣った。夏の厳しい日差しが照りつけて、山々を青く輝かせている。
慶仙はふむとうなづいて言葉を続けた。
「まさしく源吉はさような思いで逝ったに違いなかろう。おのれの生死を忘れ、いまも家族や友をいとおしんでおるのではあるまいかな」
秋谷は目を閉じてしばらく考えてから瞼を開いた。
「ご教示ありがたく存じます。仰せのとおり、未練なくあの世へ参るなどと申しては、生悟りだと謗られてもやむをえませむな。やはり逝くのはせつないものでござりまする」
「そなたの未練は・・」
・・・

主人公の戸田秋谷を筆頭として、その家族、檀野庄三郎、慶仙和尚、松吟尼・・登場人物の一人一人がとても魅力的である。
しかし、私の中では幼くも死んでいった「源吉」が愛おしい・・、子供だが大人を見せつけられる・・

久々に、凛と、背筋を延ばされた気がします・・

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