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北九州障害者居住サポートセンターでの日々の活動についてリアルタイムに報告します。
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07933f80jpeg平成19年度九州ブロック 家族会精神保健福祉促進研修会が、先週末、「一人じゃないよ!~共に暮らそう地域の中で~」をテーマに北九州市にて開催されました。二日目に、川崎理事長の講演に続いて、四つの分科会が開かれ、「地域における生活支援ネットワークづくり」のグループに助言者として参加させていただきました。司会は通所施設の施設長(福岡県)、メンバーは、通所施設の施設長(大分県)、家族会の副会長さん(長崎県)、そして通所施設の施設長代行を勤める当事者(福岡県)という三人の方々の発表を軸に進めさせていただきました。キーワードは、個別性、住まい、地域自立支援協議会、ボランティア、社会福祉協議会、退院促進事業、仲間、当事者・・、均一化されたなぁ・・というのが実感。でもなんと言ってもこれからの核は当事者の力。「当事者は支援を受ける側だけの存在ではない。僕ら、当事者の力を信じてくださいよ。」、という和田さんの直球に「お尻を叩かれた」(司会者の方の表現)思いの方も多かったことでしょう。退院後の服薬管理についての課題、ピアカウンセリングやピアサポートボランティアの運用、スマイルサポート事業・・参加者も含めて当事者の方に答えていただきました。個別支援の中で創られていくネットワーク、その過程そのものが住まう地域への啓発活動の根幹であろうし、その真ん中にいる当事者の元気さこそがネットワークを確かなものにしていくのだろうなぁ・・と考えながらの一時間半でした。(写真は、全体会場での分科会報告会の風景)
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8a7207b2jpeg 昨日、とある研修で、ある当事者の方にお話していただく場面をプロデュースさせていただきました。 精神科医療を利用しながら、ホームヘルプの力もかりて今の生活をきりもりしているAさん。でも、その日々のかかわりの中で疑問に思うことがあっても、「私は障害者だから注文つけてはいけないのではないか」、「ヘルパーさんに来てもらっている身だから、もしここで何か言って断られたら生活全てが破綻してしまうのではないだろうか」、「私は全てを代わりにしてください、と頼んでいるわけではなくできるところはさせてくださいと言っているだけなのに・・」、「まず、私の気持ちを聞いてほしい」・・、戸惑いも確かめたいことも怒りもずっと秘めてきたAさん。でも「それってごく当たり前の感情で、特別なことやおかしなことを要求しているのでもありませんよ」、「言うべきことですよ」、とメッセージを伝えることと並行して、そのときは限られた場面での話だったので、「研修の場面でナマの声として聞いてもらって、改めて、自分たちのおかれている立場性とか、追い詰められたり自身でも追い詰めてしまっている現実やその感情、権利擁護とか対等性と言われる言葉に対しての今の思い・・そんな気持ちを伝えてみましょうよ、伝えてみませんか?」と提案しての昨日でした。数日間でAさんは一生懸命「伝えたいこと」をまとめてくれました。書いたり消したり・・レポート用紙からはAさんの意気込みと並行して、躊躇や不安も垣間見えました。 いざ本番。初回でもあるため、間仕切りの向こうでのデビューでした。淡々と語るAさん。研修生の顔色が変わります、涙する方、対応に対する怒りが顔ににじむ方・・その反応は様々。とにもかくにも真剣にまっすぐに聞いていただきました。「聞かせてもらって嬉しかった、ありがとうございました」、「改めて、自分たちの立場性も含めて考えさせられました」「私たちも一言が足らなくて辛いことを強いていることがあるかもしれないと気づきました」・・その言葉に涙するAさん。でもその涙は悔し涙でも後悔の涙でもなく柔らかな嬉し涙でした。 「聴いてもらって本当に嬉しかった。」と微笑むAさん。「今日は愚痴ばっかり言ってしまった。」「無駄な言葉が多かった。」と悔やむAさん、でもその顔は一時間前とは違って笑顔に満ち溢れていました。 間仕切りのない場面で語るAさんの姿を見る日もそう遠いことではないでしょう。
3ca93a5ejpeged64ebe5jpeg1月19日(土)、西南女学院大学において、東京都三鷹市で、先駆的に精神障害をもつ方々の退院促進並びに地域生活移行推進事業に取り組んでこられた「巣出ち会」(社会福祉法人)の方々をお迎えしての、講演会並びにパネルディスカッションが開催されました。(主催 北九州市立浅野社会復帰センター 福精協精神保健福祉士協会北九州ブロック会 北九州市障害者地域生活支援センター)サポートセンターからも午後の「地域移行から見えてくるもの」と題して行われたパネルディスカッションにパネラーの一人として参加させていただきました。そもそも居住サポート事業を創設する際のモデルともなった法人でもあるとお聞きし、改めて感慨深いものがありました。
理事である田尾有樹子さんは、精神科病院のソーシャルワーカーとして就職し、今でいわれる「社会的入院」と言われる方々とのつきあいの中で、「なぜ、この人たちが長く病院の中で生活せねばならないのか」、その原体験としての思いをずっと貫きとおして地域での暮らしを応援してこられた方です。そこには信念と「覚悟」が強さともうつり、でも風にゆれるコスモスのしなやかさを感じさせるような方でもありました。でも、コスモスは花の愛らしさとは裏腹に根っこはとても強固に地をはってるんですよね・・。今はシステムがあるので楽になりましたよ、と軽く言ってのけられますが、それまでのパワーははかりしれないものがあると思います。
そして「今」を見つめなおし「次」のステップの一歩をどうとるか、そのヒントをいただける機会であったと同時に「明日」へのエネルギーをいただけるたひと時でもありました。

昨年中は、いろいろとお世話になりありがとうございました。
今年もよろしくお願いいたしますm(__)m。

皆様には、いかがな年の初めでしょうか。
明日が仕事始め、と言われる方も多いことと思います。
センターは、4日からのスタートで、ちょっと切ないことと楽しいことが同時に起こった一日でした。
切ないことは、お母様のことで今パートで手伝ってもらっているスタッフが、終日の勤務が難しくなったこと。そして、楽しかったことは、センターの開設当初を手伝ってくれたスタッフが、広島から遊びに来てくれて、大学生のアルバイトさんから、たくましい??病院ソーシャルワーカー一年生になっていたこと。どちらもスタッフに関することで、今年も「人」のことではいろいろありそうですが、新しい出会いにも期待しつつ今年を始めようと思います。

6fef9719jpeg今年は、「吉祥」飾りを自宅の玄関に飾りました。
吉祥とは、幸い、おめでたい印、おめでたい萌し、よい前兆を意味し、吉上とも書きます。お正月の床の間に、吉祥、いわゆる「おめでたい」絵画その他を飾り、その一年が無病息災、多福多寿であることを祈念する風習があります。新春の「春」、「はる」は、草木の芽が「張る」、また、田畑を墾(は)る意から出たとされております。自然の中で新しい生命が育まれる季節に吉祥の意味が含まれた作品を飾り、言祝ぐことは、大変に意味のあることが理解されます。吉祥を意味する題材は、多岐に亙っていますが、日本を代表する山、富士山を例にとってみますと、富士は、不尽、不二、不死に音通し、また福慈の言葉に掛かることから、慶祝にふさわしい山であります。他には、絵画の松柏、寿老人、青銅器・鏡鑑に施された麒麟、鳳凰、龍、宝相華文、漆工の布袋、龍、文房具の獅子、蓮葉、陶磁器の牡丹、宝尽し文、金工の石榴、松竹梅など、慶賀に満ち溢れた文様があります。(インターネットからの受け売りです。)

センターにも、今、南天と水仙、蝋梅の花が活けてあります。
吉祥を意味する題材には南天は入っていないようですが、「難を転じて福となる」ように、「南天」の実に吉祥を見出したいと思う、好天の日曜日です。でも、蝋「梅」があるから、まあいいか・・と思いつつ。

今年もよろしくお付き合いください。

昨日、年末のご挨拶を書きながら・・結局、今日もしっかり仕事してました。
その中で、車椅子を利用する女性から、「タイヤの空気が減っていて、片方はどうにか入れたけどもう片方がうまく入らないんです。」とSOS。今日は、実家に帰る予定の日。訪問して、空気をいれてはみたものの、おしゃべりをしている間に目減りし、気のせいかと再度試しても同様の状態。本人の不安は高まるばかり。それからが近くの自転車屋さん探し。戸畑の諸事情に詳しいスタッフにも問い合わせ。たまたま通りがかった自転車に乗っているおじさんを捕まえて、「このあたりに自転車屋さんがありますか?」と尋ねると「すぐ近くにあるよ。大通りに出て右に曲がって・・」と親切に教えていただきました。行って問い合わせると、「一人だから出張修理は出来ないけど、持っといで。見てあげるよ。」と快く引き受けていただき、車に積んでもって行くとすぐに出迎えて運んでいただき、一目見てムシゴムのせいだな、と当たりはつけられたものの、「今から、実家に帰るんです。」と言う言葉で、「途中でどうにかなったら困るやろうから、分解して全部みとこうね。」ときちんと点検していただきました。ストーブに温まりながら、その職人ぶりには心楽しくなりました。料金は、700円ポッキリ、彼女にとっては何者にも変えがたい安心感の対価でした。
私の中では、「町の中の大切な社会資源」がまたひとつ増えた年の暮れでした。
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