15年前は・・

今日、市内のA病院で行われた、北九州断酒会の病院支部15周年記念大会へ参加した。
体験発表も、「・・以前は、生きて帰れぬ地獄の・・・」と冠された病院だった、そこに入院して・・が笑いをとる常套句のように語られていた。
そこで、新たな出会いがあり、始まった新しい生活。
一歩ずつしか変わらないけれど、一歩ずつなら変わっていける生活、確かな歩み・・
でも、続けることの難しさ・・、何年たっても「一杯」に続く連続飲酒という落とし穴・・
その人ごとに渡される、時を刻んだ断酒の表彰状・・
60歳過ぎた方も、「この年でも、もらう表彰状は嬉しいものですよ・・」と・・

この会でBさん夫妻に再会した。
昔、まだ精神科診療所に務めていたころに出会ったご夫妻。
仲よく、大会に参加されていた。
結婚した時には、「ずっと床の間に飾っておく、それくらい大事にする」っていう約束だったのに、あまりにも違いすぎる・・としょっちゅう酒を間において喧嘩していたお二人。今は、お孫さん二人をもつおじいちゃんとおばあちゃん・・、「幸せです・・」、「これからもずっと一緒です・・」と語るお二人。

「体験価値」・・、アルコール依存症という病をえて、初めて得たもの。病のむこうにしかなかったもの。
今、次女さんとはまだ葛藤の中にあるというBさん夫妻。
長女さんの力も借りながら、みんなで笑いあえる生活は遠くはないだろうなぁ・・、そんな明日の足音が聞こえる気がしました・・