忍者ブログ
北九州障害者居住サポートセンターでの日々の活動についてリアルタイムに報告します。
[167]  [166]  [165]  [164]  [163]  [162]  [161]  [160]  [159]  [158]  [157
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

今回は、当事者の方の登壇をいただいて、「精神障害者の地域移行について考える」として開催しました。
市内の3つの精神科病院を利用しておられる5名の方々の協力をいただいて、登壇者3名、ビデオインタビュー方式で2名の方に、入院中での経験や、その中で考えていたこと、病気や薬のこと、悩みや不安、夢や希望、・・そして新しい生活をはじめての変化や今の楽しみ、改めて地域で抱えている課題など、それぞれの言葉で伝えていただきました。
Aさんは、「誇れる経験でもないし、そんなに立派な人間でもないんだけと・・」と前置きしながら、23年の入院生活から今の一人暮らしに移っての「自由」さを熱く語っていただきました。Bさんは、保護室も含めた閉鎖病棟の辛さや今の生活の中でのヘルパーさんとの関わり、料理や金銭のやりくりの苦労を語り、Cさんは健康管理をしっかりする中で生活リズムを壊さずに一人暮らしをしっかり守っていきたいと抱負を語り、Dさんは自分のことは自分でしないといけないのは大変だけど「頑張れる」グループホームでの生活と「書く人」としての活動を、Eさんはグループホームから市営住宅での一人暮らしにうつっての「つかず離れずの」地域との関係や趣味の旅行の話を・・本当に真面目に語っていただきました。
薬の中断から再発して何度か入退院を経験する中で気づいた投薬の必要性や病気と付き合い続ける自分、生活のリズムを壊さないように律している規則的な生活、働いて自立したいと思うけどなかなか長続きしなかったジレンマ、部屋探しのこと、デイケアでの横のつながりや作業所での風景、創作活動の楽しさ・・多くの方々が、大きくうなづきながら真摯に聞き入っておられる目線がとても新鮮でもありました。
地域移行の課題はたくさんありますが、今回は、作業所やホームヘルプの話題には少しはふれましたが、デイケアやナイトケア、訪問看護など医療的なかかわりが強く印象に残ってしまったかもしれません。ある意味、医療を中心に守られる生活もあるでしょう。でも、働いている方々もおられれば、通院くらいで他は自分なりのそれぞれの暮らしを作っている方々、主婦の方、子育て中のお母さん、学生・・・さまざまです。地域との関わりの濃淡も人それぞれです。デイケアから「次」へのつなぎや拡がりも大きな課題だと思います。

地域移行は、移行して終わりではなく、生活し続けることこそが重要です。
そういう意味では、そこから始まる生活の「質」をずっと問い続けていきたいと思います。
TS380525018.JPG

季節は、秋
彼岸花の赤が鮮明です
PR
この記事にコメントする
NAME
TITLE
COLOR
MAIL
URL
COMMENT
PASS   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
独り暮らし
僕も独り暮らしの身であるので大変なことです。周りの医療や制度がどれだけ自分の味方になってくれているのだろう・・・?多くの人々との出会いやこういう事業に支えられています。
さとやん頑張ってね!!
藤井伸洋 2009/09/21(Mon)00:10:30 edit
障害者自立支援法
障害者自立支援法廃止のビッグニュースが届きました。皆さん喜びましょう!!!
藤井伸洋 2009/09/21(Mon)00:48:34 edit
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
最新コメント
[07/23 藤井伸洋]
[07/23 藤井伸洋]
[07/15 藤井伸洋]
[05/24 藤井伸洋]
[04/18 藤井伸洋]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
佐藤みずほ
性別:
非公開
ブログ内検索
カウンター
カウンター
アクセス解析
アクセス解析
忍者ブログ [PR]
sozai:Fine Template:hanamaru.