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久々に映画館で観た映画は、「潜水服は蝶の夢を見る」
パリのファッション誌『エル』の編集長だったジョン・ドミニク(43歳)は、一流の服を着て一流の食事をし、一流の酒を飲み、一流のリゾートで美しい女性たちと戯れ、週末はジャグワを飛ばして郊外に住む自分の子どもたちと遊ぶ(妻とは籍を入れてない)という、やりたい放題のチョイワル親父生活を満喫していた。ところがある日突然脳内出血で左目の視覚と瞼の筋肉、そして聴覚以外、すべてが麻痺してしまう。肉体という檻に閉じ込められたような「ロックト・イン・シンドローム」という症状で、絶望するジョンだが、・・
美しいセラピストが提案した方法で自伝を書き始める。使用頻度順に並べたアルファベット文字を彼女が読み上げ、欲しい文字が来たところでウィンクするのだ。この方法でジョン・ドミニクは20万字の本、この映画の原作、「潜水服は蝶の夢を見る」を書き上げたのだ。
その中で、94才の父との会話がある。
父が言う。・・「お前はロックト・イン・シンドロームのために体に閉じ込められている、自分は階段の上り下りができずに4階の部屋からでられず、部屋に閉じ込められている・」・・
今、戸畑区内で「車椅子で暮らせる家」を探している。何件もの不動産屋さんに相談し、紹介はいただいても部屋の中の動線はどうにかなっても、まず入り口(玄関)まで到達できないことが大半。ある人は生活保護受給中で施設からの地域移行を目指し、ある人は受傷のために車椅子生活となったが住んでいる家はアパートの三階、今のままでは家に帰れないと一階かエレベーターのある物件への住み替えを考え、ある世帯ではお父さんの障害に加え息子さんも予期せぬ障害状態となり階段の上り下りも難しいために二階から一階への住み替えを検討中・・・、お一人づつのニーズは様々です。値段との折り合いもこれまた難しい。
物理的環境による新しい「ロックト・イン・シンドローム」の方だけは創りたくないし、「新しく建てるならユニバーサルデザインで・・、しかも安価に!!」と真摯に願う今日このごろです。
手ごろな物件情報がございましたら、是非、センターまでご一報ください。