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北九州障害者居住サポートセンターでの日々の活動についてリアルタイムに報告します。
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9月29日(土)にウェルとばたの調理室をお借りして、今回は秋刀魚の塩焼きをメインに定番の味噌汁と野菜の浅漬けにチャレンジしました。今回は、買い物グループと下ごしらえグループに分かれてスタート。「すりおろし大根が余ったら味噌汁にいれたらいいですね。」「野菜の浅漬け、作りたいです。」とある人はたくましい生活力を覗かせ、ある人は「前回初めてお米をといだけど一ヶ月あいて忘れてしまいました。もう一度教えてください。」と堅実な意欲も感じられる3時間あまりでした。
大根は皮をむかないほうが栄養価が高い、カボスは使う分だけまな板の下において押し転がすと絞りやすい、みょうがやおくらも味噌汁の薬味にすると美味しい、などサポーターさんの生活の知恵もいただき、みんな「へぇ・・(゜o゜)」とトレビアの泉状態。でも、「料理のレベルの水準が高い気もする、もっと日常的にできる具だくさんの鍋ひとつでつくるインスタントラーメンなんていうメニューはどうなのかな?」という率直な意見もいただきました。先日見たテレビでもある国では、今、日本のインスタント麺ブームでトッピングする食材によってはパーティー料理の主役ともなっているとか。
次回は、野菜のごった煮(筑前煮)がメインになる予定ですが、11月は袋麺を使って好きなトッピングラーメンもいいかな、その中でちょっとした工夫で栄養価やバランス、経済性も考えられるかな・・なんて「生活力」のあり様を考えさせられた二回目プランでした。

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7f4bd640jpeg長い施設での生活から、地域での一人生活へ移行しようとする際、そこには様々なバリヤーがたちはだかります。Sさんは学生時代をいれると、40年以上の大ベテラン施設ユーザー、1級の身体障害者手帳をもつ53歳の男性です。「一人暮らしをしたい、家を探してもらえますか?」と、センターにご相談をいただいたのが昨年の10月。そこから一年弱のおつきあいになります。金のやりくり、体調管理、移動の不安、家事の経験のなさ・・課題や不安はきりがありません。とにかくひとりになったことがない、施設の中で流れる24時間は過ごせても自分で24時間を管理することから遠ざかっていて、今の自分では「何ができて何ができないのか自分が一番わからないんです・・」とつぶやくSさん。
 そこで、八幡西障害者地域活動センターの生活体験室をお借りして、「まずは一人で夜を過ごす」ことを目的に宿泊体験プログラムの初回を実施。二回目からは、ヘルパーさんにも手伝ってもらい、中学校時代以来の調理にもチャレンジ、夕食メニューはやきそば。でも、頑張りすぎて二日目は腰痛のために押してきた車椅子に乗って帰ることになってしまいました。でも、「次は、もう一品作りたいなぁ・・」と前向きなSさん。この間に、市営住宅の申し込みや下見も経験、その中で移動の課題に直面し電動車椅子の利用にむけての調整も開始。
その体験も今回で3回目。今回は一番余裕があったと思う、とご自分でも認めるほど、笑顔も多くヘルパーさんとの会話も弾み、初めて活動センターの作業室の見学をしたり、洗濯をしたり・・、「次」の生活イメージや活動範囲は確実に膨らみつつあります。それでも「調理のことで頭が一杯いっぱいだった、これじゃあどこかに通うなんてとても考えられんね。次は、11月の週末で時間を少し長くして過ごしてみたい。」とリアルな希望をいただいています。
 施設の中で、生活を「守られてきた」Sさん。そのSさんが「自分が管理する24時間」を見つけていくのは大変な作業だと思います。体調管理、金のやりくり、住まいの確保、家財道具の調整、移動の確保、働きたいというニーズ、障害福祉サービスの利用調整、・・これからも、起こる課題のひとつひとつに付き合いながら、「次」の生活に向かうSさんを応援していきたいと思っています。

8月25日(土)にウェルとばたの調理室をお借りして、第一回 生活力スキルアッププランを開催いたしました。
今回のメニューは、ご飯に豆腐とわかめの味噌汁、卵料理とハム の予定でしたが、多彩な野菜の差し入れをいただき、味噌汁は具たくさんにそしてポテトサラダの一品が増え、野菜炒めや酢ものが増え、・・とちょっと盛りだくさんな、西瓜のデザートまでついたリッチな昼食となりました。
「お米を研いだことがありません。」、「包丁を握るのも小学校の調理実習以来でドキドキします。」「手を切りそうで心配です。」に始まり、「ポテトサラダの色添えにハムをいれてもいいですか。」というちょっとした上級者もいて。途中ではふたつのグループ間で、「あっちのグループはもう卵料理にうつったよ。」「野菜炒めを創ってるよ。」など和やかな中にも、小さなタイムバトルもあった3時間あまりでした。
「スクランブルエッグにはちょっと自信がつきました。」、「次回も是非、参加したいです。」、「次は、秋の味覚のさんまを焼きましょうか。」、「みんなで食べる食事の楽しさを味わいました。」「今日参加できなかった友人と次回は一緒に参加したいです。」・・・次につながる第一回目でした。
次回は、9月29日(土) 10:00 ウェルとばた 調理室(7階)で行います。
当事者の方で興味のある方、またサポーターとして一緒に秋の味覚を味わってみようと思われる方は、センターまでご一報ください。

1793a0ba.jpeg今年で3回目を迎える、福岡県弁護士会北九州部会 高齢者障害者委員会主催の研修会で 「障害者自立支援法の施行後の現状について」(情報提供)というテーマでお話をさせていただきました。40分という限られた時間で本当にあわただしい、断片的なお話になってしまったことを深く反省しています。来場されている方の大半は、高齢者(介護保険)領域でお仕事をされておられる方々のため、統合化もいわれてはいる中、制度として「同根異種」を改めて感じられた方も多かったことと思います。
それは、私が今年の9月に受けた、実務経験のない介護支援専門員の更新研修の際に感じた違和感と同種のものかもしれません。でも、同時に、違和感や、知らないこと、分からないこと、があるからこそ「学びたい思い」が生じるのかな、と思い直し、私自身も、改めて、介護保険制度を再度学習しようと思っているところです。

事業の立ち上げ当初に一度、パンフレットはお送りしておりましたが、今回、年度当初で内容を少し精査変更したことに加え、ホームページ立ち上げのご報告とあわせて再送させていただきました。
精神科病院や入所施設をはじめ、各精神科診療所、障害福祉サービス事業所、不動産関連業者など200箇所以上の機関に送らせていただきました。
この事業主体は、精神科病院へ社会的入院されている方々への支援を中心に組み立てられた事業ではありますが、例えば、その方が必要としているかどうかは閉鎖病棟に入院しておられる方々の手元に届いているのだろうか、とは常に抱いている疑問でもあります。特に精神障害領域、知的障害領域では、さまざまな情報がご本人たちの手元へ届きにくい現状にあることは否定できないと思っています。特に医療域にいると、福祉領域の動きについては関係者すら知らない、ということも多々あり、私の経験の中でもアンテナの高さは常に重要な課題のひとつでもありました。
先日も、家族教室でお話をさせていただいた時に、「病院の一件、一件に訪問して、この事業の説明を中に入って行ってしてほしい。」との激励を受けましたし、他の施設入所者の方からも「この事業を必要としている入所者はたくさんいる、施設に来て全員を前に話をしてもらえないだろうか?」との提案もいただきました。ご希望があれば、どこでもお邪魔させていただきますし、センターからも様々に調整や工夫もさせていただこうと思っています。

早速、今日もお一人、パンフレットを見て事業所の方とご相談にお見えになれました。
まずは、このパンフレットを手にした方から、一人でも多くの方へ情報が伝わっていくことを祈ります。

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