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北九州障害者居住サポートセンターでの日々の活動についてリアルタイムに報告します。
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19日(土)は、生活力スキルアッププラン・・
メニューは、鮭ときのこのホイル焼き、ねぎ焼き一銭洋食、松茸のお吸い物(インスタントですが・・)、デザートは持参してもらった柿・・

最近まで高齢のお母さんと2人暮らしだったAさん。買い物はAさん、でも調理全般はお母さんの担当でした。
腰のまがったお母さんが台所でよく鶏肉を焼かれていたそうです。
そのため、Aさんにとっては、何年振り?、いえいえもしかしたら何十年振り?のフライパン操作かもしれません・・
薄く伸ばして、半分に折って、そして裏返し、しばらく焼いてもう一度裏返し・・
「ちょっとずれたぞ」・・、おっとっと・・・
「難しいなぁ・・」
「焼けたかなぁ・・」
「あちっ・・、フライパンは熱くなるなぁ・・」
「ちょっと焦げたかなぁ・・」

いえいえ、焼いて焼いているうちに随分手際もよくなりましたよ・・
ポン酢、お好み焼きソース、マヨネーズ、トウガラシ・・薬味は個人のお好みで。
疲れ方も尋常ではなかったかもしれませんが、自分で作った料理の味は格別だったのではないでしょうか。

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先日、Mさんが亡くなった、彼女は60代。
センター事業を利用して、転居して一年余り。
転居に至るまでの紆余曲折も含めれば一年半くらいのつきあいになる・・

転居当初から不具合の訴えも多く、挙句は転居したい・・、でもその真意は「ここに住み続けたい」思いが見え隠れ・・。上がどたどたしてほこりが落ちてくる、振動で蛍光灯が外れた、隣がうるさい、私を寝せない・・との訴えは度々・・、何度訪問や調整で動いたことだろうか・・

でも最後まで、なかなか適当な距離感がとれず、いい関係を作れなかった・・
家族は誰もいない、と言われていたが亡くなった際にお姉さんが出てこられ、「いろいろとご迷惑をおかけしたことと思います、お世話になりました・・」、さぞやこれまでの家族関係もぎくしゃくしたものだったのだろう・・

誰も信用しない、
何もしてくれなくていい、
私のことなんかほっといてください・・
決して、あなたたちに迷惑はかけませんよ・・

夏には室内で転倒し、「最後のお願いです。病院に連れて行ってください・・」
でも、短期間で回復したら、「はい、さよなら。私のことはほっといてくださいな。」
そんなタフさが懐かしくもある・・

でも、亡くなったことをお伝えした隣の方はぽろぽろ涙をこぼされた・・
犬好きだったMさん・・
若いころ飼っていた犬の写真がいつもテーブルにあった
犬を介しての交流は営んでおられたようで、「寂しくなりました・・」とぽつり。

ご近所さんの涙があったことはひとつの救いだった・・
孤独な最後ではなかった・・と思いたい。
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   すすきの穂が道にゆれる・・
今日は、A事業所 OB・OG会の勉強会の日。
メンバーは、就労しているOB・OGの面々。

背景は様々ですが、
実現したいことの希望は・・、勤務時間の延長、結婚、正社員への登用、精神科の服薬をやめる、老後の両親の生活を世話する、・・
今の生活で起きたら困ることは・・両親の体調不良・死別、再発、退職・リストラ、難しい部署への配置転換、・・
市内の支援機関へ望むことは・・、障害者雇用の拡大、住宅の確保、社会保障制度の充実、地域への啓発、相談支援機関同士の連携・・

そこに浮かび上がるのは、親亡き後というテーマやその前にある親の介護や家族形態の変化、結婚やパートナーとの生活、治療を受ける中で治り続けるという現実を受け入れることとずっとある「薬」との葛藤、仕事への熱い思い、相談できる場の必要性や社会資源の充実・・、真摯に「次の生活のあり様」を模索する姿です。

「自分たちが求めるものは、病気からの回復ではなく、人々の偏見、医源性の障害、自己決定の欠如、壊された夢からのリカバリー(回復)である」 (~Deegen.PE)
次回は、、「夢」をおおいに語る、飲み会バージョンで会いしたいものです・・、「明日に乾杯!」

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  「秋」が少し色づいてきました・・
   
  




遅くなりましたが、Sさんのお宅へ「5年目にむけて・・・」をお届けに行きました。
BGMはお好きな曲、ABBA・・
同行した金子スタッフもその若さに脱帽の感。
だって、「最近では、いきものがかり」いいですねぇ・・」、「やさしいメロディーラインの中にも鋭さがある曲がいいですねぇ」、・・チャチャ、ZARD、プリンセスプリンセス、さだまさしは案山子が好きですねぇ・・。窓辺にはずらっとCD・・、そこには演歌も軍歌もクラシックも・・

「人の老いとは、時間の経過ではなくて、心の中の青春をなくした時にやってくるもの」・・Sさんがよく口にされる言葉・・。
今朝、その言葉をラジオで聞きましたよ・・と金子スタッフ。
曲の好みは、ほぼ半分の年世代の金子スタッフの青春とリンクするのか、「もしかしたら、チェッカーズとか、EVERY LITTLE THING・・とかもお好きかも・・」・なんて、つぶやく金子スタッフでした。

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  人生の先輩と後輩・・を携帯でパチリ。
  後光がさしてる感じになっちゃいました・・



先日、北杜夫氏が亡くなった。
私の小学校時代の愛読書は、江戸川乱歩シリーズとドクトルまんぼうシリーズだった。
軽妙な語り口、現実ともファンタジーともつかぬあいまいな世界観・・
わくわくさせる物語性・・
ガハハ・・と大笑いさせる部分もあれば、思わずほくそえんだり、「うっそぉ・・、そんなことありえない・・」と苦笑いしたり・・さまざまな笑いのバリエーションを楽しませてくれた。
でも、その作者がそううつ病(双極Ⅰ型障害)と知ったのは、かなりたってからだが・・。みずからの病状をエッセーなどでユーモラスに記し、世間の躁うつ病に対するマイナスイメージを和らげるのに一役買っていた。

彼の「弟子」(後にも先にも弟子は彼一人らしいが・・)と自ら名乗っている、作家のなだいなだ氏の追悼記事がある新聞に掲載されていた。
自身も精神科医であり、患者さんの診察の場面では、「躁うつ病です」と診断名を伝えるより、「北杜夫さんと同じ病気ですよ」、「彼がうつ状態の時にこの薬を使っていました」、「そう状態の時の薬は・・」、彼を引き合いに出すことでの効果は大きく、そんな功罪がたくさんあった・・と述懐しておられた。

今日の施設看護師さんの研修会のテーマは、「心の病の理解と関わり方を探る」・・
北杜夫さんを引き合いに出せばよかったかなぁ・・、そうすることでより身近に感じられたのではなかったか・・、後悔先にたたず・・

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 研修会場はウェルとばたの12階
 なかなか風光明媚です・・
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