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北九州障害者居住サポートセンターでの日々の活動についてリアルタイムに報告します。
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同居している障害者地域生活支援センターの機構改革に伴い、センター内で移動しました。
戸畑AEONを背にする窓際から、左横にAEONを見る位置へ・・。夕日が美しく見えるとか・・

昨年5月にウェルとばたへ移動してもうすぐ一年。

4月1日から、地域移行・地域定着支援が個別給付化される今年、センター事業もその分少し縮小化されます。
センターの全体事業に占める、地域移行に関する相談は類するものも含めて、2割弱でした。
まだまだ市内の地域移行に関する土台は脆弱だと思いますが、個別給付化されることで、少しずつでもより丁寧に身近に支援できるようになればいいなぁ・・と思っています・・


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 友人の手作りのおでんと菜の花のおひたし。ここでも季節は冬から春へ・・
 
 
 



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今年の直木賞受賞作「蜩の記」(葉室 麟作)を読んだ。
幽閉先での家譜編纂と10年後の切腹を命じられた男と、その男のもとに、遣わされた若者を軸に物語は淡々と、美しく展開していく。

家譜編纂を終えて、長久寺へ出向いての一コマ・・
・・
「そろそろ仕上がるころだと思っておったが、ようようできたようですな」と(慶仙和尚は)顔をほころばせた。
「さよう。出来ましてございます」
秋谷は安堵した表情を浮かべて言った。
「ならば、もはや思い残すことはないか」
慶仙はさらりと聞いた。秋谷は首肯して答えた。
「薫の祝言と郁太郎の元服も見届けることができ申した。もはや、この世に未練はござりませぬ。」
「さて、それはいかぬな。まだ覚悟が足りぬようじゃ」
慶仙は顔をしかめた。秋谷は片頬を緩めた。
「ほう、覚悟がたりませぬか」
「未練がないと申すは、この世に残るものの心は気遣っておらぬと言っておるに等しい。この世をいとおしい、去りとうない、と思うて逝かねば、残された者が生き暮れよう」
「なるほどさようなものでござりまするか」
秋谷は考えを巡らすように中庭に目を遣った。夏の厳しい日差しが照りつけて、山々を青く輝かせている。
慶仙はふむとうなづいて言葉を続けた。
「まさしく源吉はさような思いで逝ったに違いなかろう。おのれの生死を忘れ、いまも家族や友をいとおしんでおるのではあるまいかな」
秋谷は目を閉じてしばらく考えてから瞼を開いた。
「ご教示ありがたく存じます。仰せのとおり、未練なくあの世へ参るなどと申しては、生悟りだと謗られてもやむをえませむな。やはり逝くのはせつないものでござりまする」
「そなたの未練は・・」
・・・

主人公の戸田秋谷を筆頭として、その家族、檀野庄三郎、慶仙和尚、松吟尼・・登場人物の一人一人がとても魅力的である。
しかし、私の中では幼くも死んでいった「源吉」が愛おしい・・、子供だが大人を見せつけられる・・

久々に、凛と、背筋を延ばされた気がします・・

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3月24日(土)には、九州産業大学校内で行われた、Q-ACT オープニングセレモニーへお邪魔してきました。

Q-ACTのコンセプトは、
Q州(九州)で
Q急(すぐに駆けつける)で
QOL(人生の質)を高めるような、
Quality(質)の高いサービスを
提供していくACT・・

九州で一番の・・は昨年4月に長崎県諫早市でオープンした、AI-ACTに譲りましたが・・
家族会を母体とする、新しい運営主体。
訪問看護ステーションとグループホームで実施
一般社団法人という形を選択チーム精神科医はおかず、地域の医療機関所属の精神科医がチーム連携医となる・・

いろんな新しい模索の取り組み・・
構成メンバーはACT経験者が主体とか・・、これまでのプラスだけでなく、マイナスの経験も大きく活かして・・、新しい風を吹かしていただきたいものです・・

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 水仙のつぼみもちょっと膨らんで・・
 
Aさんの転居は二度目。
最初は4年前。
そのときは仲のいい友人とスープの冷めない距離で。

そして今度は、今利用している事業所のより近くへ・・と希望して・・

でも、なかなか希望の条件も厳しくて、思うような物件は出てきません。
物件の下見には、事業所の担当スタッフだけでなく、所長さんも駆けつけて・・
台所が広いのがいいね、洗濯機置き場も中にあるよ、シャワーついてる?、(今が給湯のため)このバランス釜使えるかなぁ?、押入れの具合どう?、・・
さすがに経験者。前の経験は確実に活かされています・・

でも、シャワーはつけてもらうことはできても、家賃を上げざるをえません・・
今回の物件は結局断りましたが、多分彼女にとっては終の棲家の選択・・
慎重に、冷静に、時間をかけて・・ともに選んでいこうと思います・・


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3月10日の土曜日に、京都で行われた、公的扶助研究関西ブロックセミナーへ~「貧困の連鎖を希望の連鎖に」~へ行ってきました。
午前の全体会と午後の分科会。
今回のテーマの中心は「こどもの貧困」

ひとつの取り組みとして各地で行われ(始めている)「中3学習会」を中心とする学習支援の取り組み。
生活保護世帯の貧困の世代間連鎖の解決の鍵は教育にあるとの考えのもと、多くは中学3年生の進学を目標に行われている。
何かを始める時の課題は、金(場所の賃借料やコーディネーター人件費 等)、場所(たとえば、京都では青少年活動センター)、人の供給。実践の多くは、金と場所は行政が調整し、人は大学生ボランティアがその中心を担っているようである。地域によっては、民生委員さんやOBの先生たちが関わっていたり、嘱託職員を配置したり、事業化される前の段階で生活保護課のケースワーカーや他の行政マンで運営している現場もあった。身近なお兄さん、お姉さんたちと付き合う中で5年後の自己イメージを作れるようになること、未来に目をむけられるように・・、単なる放課後の居場所として以上に心のよりどころであったり、家族イベントの少ない子供たちに学習支援だけでなくレクリェーション的な活動も提供したり・・
最近は、自立支援プログラムの一環としての事業化も始まっているようだ。

以前から私自身は「中3学習会」の存在は知っていたが、素朴な疑問があり、「なぜ、中3生が主体なのだろう」、「なぜそれ以前でも、以降でもないのだろう?」、「課題の根っこはもっと前からなのではないのか」、「それ以前はどうなのだろう・・?」
今回、その答えは得られなかった。
支援者の一人として、支援機関側の人間の一人として、また一人の大人として何ができるだろうか・・という新たな宿題をもらった気がする。

でも、そこにはいろんな工夫や試行錯誤があった。
順調に毎回楽しみに参加する子供たちがいるのと並行して、こられなくなったり、来なくなる子供たちがいる
声掛けの段階で、不登校だったり、ひきこもりであったり・・、参加の難しい子供たちがいる・・。
通える子供たちの裏側に潜在化する「通えない」「姿がみえない」子供たちの課題が見え隠れする・・

社会問題の複合がみえる。

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 北野天満宮の梅は満開でした。






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