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センターは、一応、29日から1月3日までの間、事務所としては閉めさせていただきます。昨年と同様に、携帯電話を横においてのお正月です。
今年のお正月は、どんなだったかなぁ・・、何本か電話をいただいたなぁ・・、深夜帯もあったし、そのうちの一本はちょっとシビアな状況だったなぁ・・なんて、一年前ってもう遠い過去のような気すらいたします。
写真は、戸畑の名物でもあった、カクテルスタンドの灯りです。この26日で店じまい、また一つ、街の明かりが消えていきました。何か、ちょっと寂しい年の瀬です・・・
お互いにとって、来年という年がよりよい年でありますように・・・
新しい一年、また、どうぞよろしくお願いいたします。
12月15日(土)の午後、市立総合保健福祉センターにて、一周年を記念しての講演とシンポジウムを開催させていただきました。市内外から、当事者の方々をはじめ、多様な関係機関から120名あまりの方々のご参加をいただき、熱気ある数時間を共有させていただき、本当にありがとうございました。
厚生労働省より清水専門官の「地域生活支援の取り組みについて」と題しての基調講演に始まり、センターよりのこの一年間の事業報告、そして現場の関係者を交えてのシンポジウム・・とちょっと欲張ったメニュー構成でした。シンポジウムの冒頭は、新しい生活を始められた4名の当事者の方々からのビデオメッセージ。そこにあふれている笑顔が全ての象徴だったと思っています。23年ぶりに精神科病院を退院して一人暮らしを始められ、「一人暮らしは楽しいですよ。皆さん、どうか挑戦してください。」とエールを送ってくださったご本人は会場におられ、ちょっとはにかんでみつめておられるその姿は感動的でもありました。サポーターのお一人は、車椅子の女性の転居の際に手伝っていただき、「そのときには正直不安も感じたけど画面の中の彼女は別人みたいに輝いていて、ちょっとした支援で生活は拡がるんだなぁ、たくましく変わっていくんだなあ・・とその日々に思わず目頭が熱くなりました。」、と語っておられました。「当事者の生の声が聞けてよかった」、「施設の中との笑顔の違いを痛感させられた」・・と素直な感想もたくさんいただきました。
この事業は、精神科から起こり、いわゆる社会的入院と言われている方々の地域移行を支援する施策として起こってきた事業ではあります。でも、実態としてはまだまだ地域での住み替えのニーズのほうが圧倒的に高いのが実情です。課題も山積みの状態ですし、北九州ではまだまだモデルづくりの時代かもしれません。
今回のシンポジウムは、まずこの事業のことを少しでも知っていただきたい、との思いでスタートいたしました。「センターの支援内容が理解できた」、「もっと早くにこの事業のことを知っていればよかった」、「自分たちが対象の方に対して、何の御手伝いをさせていただけるかと改めて考えさせられました」、「シンポジストの話を聞く中で私たちがまだまだ取り組んでいかなければいけないことや出来ることがたんさんあるのではないかと考えさせられた」、「ネットワークって自体を動かすんだなぁと改めて感じました」・・などなど本当にたくさんの真摯なメッセージに1000倍の力をいただいた感じです。「質疑応答の時間をもっととってほしかった」とのご意見もいただき、時間配分等には深く反省しているところですし、至らぬ点も多々あったことと思います。ご意見もお返しいただければ幸いです。
ある参加者から、「・・参加できてありがたかったです、なんだかちょっとやる気モードになってきました・・」とのメールをいただき、こちらもちょっと元気をいただいた気分です。
皆様との協同の中で、その人らしい暮らしのあり様をお手伝いしていきたいと思っています。
新たな二年目もどうぞよろしくお願いいたします。
尚、センターでは、「この一年の記録」と題して小冊子(79ページ)を作成いしたました。ご希望の方には、無料で差し上げますので興味のある方はセンターまでご連絡ください。
昨年の10月1日にこの事業を開始し、早いもので、丸一年を経過しました。
この間に、住まいに関わらない一般相談も含め実数で167名の方からのご相談をお受けし、実際に転居まで至った方は25名(内、家賃保証事業者2社の利用は11名)です。
この事業は、精神科領域からスタートし、地域移行を主眼とした事業ではあります。でも、住まいにかかる相談者(129名)のうち95名は様々な状況にはありながらも自宅があり、66名は住み替えを希望し、19名が単身移行の希望を述べています。三障害での入所施設や病院からの地域移行の希望数は33名と決して多くは無く、潜在的なニーズはもっともっと高いものと思われます。
新しい動きとしては、市営住宅に加え、この9月の募集から県営住宅でも「入居後に常時の相談対応等の居住支援体制が整っている方」(北九州市内の市営住宅については北九州障害者居住サポートセンターからの意見書が提出できる方)について単身入居の枠も少し拡大されたところです。(※詳しい要件は、福岡県住宅供給公社のホームページをご参照ください。)
改めて、「住まい」に関する独立した相談支援機関に従事して、課題の多さに直面させられる一年間でもありました。公営住宅への希望の高さ、並行して車椅子で利用できる住宅への希望の高さに反比例するかのような入居物件を探すことの困難さ、転居に要する費用負担の課題、施設や病院から移行する際の結果としておちてしまっている生活力の課題とそれを取り戻すためのプランの無さ、住み続けるための生活プランの組み立て・・などなど。
大阪読売新聞の原記者は、精神科領域の地域移行を進めるために、病院から押し出す力、院外から引っ張り出す力、地域で安定させる力、の三つの力の充実が必要である、と述べています。他の障害領域であれば、病院を施設と読み替えていただければ課題は共有できると思います。
このセンターでできることはほんの一部分です。前記の三つの力に合わせて、それを調整する四つ目の力も含め、いろんな関係機関とのネットワークの中で、お一人お一人の暮らしのあり様を応援していきたいと思います。
今後とも、どうぞよろしくお付き合いください。
所長 佐藤 みずほ
尚、11月に行われる、「第63回九州精神保健学会」(11月15・16日 於 北九州国際会議場)で、「北九州障害者居住サポートセンターの一年間を振り返って」というテーマで発表させていただくことにしております。それに向けて、この一年間をまとめている途中です、まとまった段階でホームページにも掲載したいと考えております。
学会についても、近日中にチラシを情報提供欄にアップさせていただきますので、ご確認ください。
台風情報が気になる、この数日です。
そのあわただしい中、本日、8月1日付けでホームページを開設いたしました。
様々な情報提供も含め、記事を更新していきたいと思っております。そして、いろんな意見をお返しいただければ幸いです。
より充実した、ホームページを目指してまいりますのでよろしくお付き合いください。
http://kyojyu.client.jp
2007年 盛夏
2007.7.13
このホームページにアクセスしてくださった皆様へ
昨年の10月にセンターを開設し、早いものでこの6月で9ヶ月が過ぎてしまいました。
これまで一般相談も含め、全体で123名、住まいに関する相談支援に限定すれば87名の方々のご相談をお受けしております。そのうち、転居に至った方は17名です。(市営住宅への入居 11名 民間アパートへの入居 6名)
内、この事業本来の目的である、精神科病院からの地域移行をされた方は3名です。お一人は、30数年間の入院生活から新しい生活を始められた、63歳の門出。最初、お会いしたときに言われた、「精神科病院の中だけでは死にたくないんです。」という言葉が今も耳に残っています。昨年末に退院され、30数年ぶりに「自宅」で作って食べたお雑煮の味はどんな味がしたのでしょうか。いろんな思いが凝縮された、たとえようも無い味だったことでしょう・・
私たちは、お一人お一人の「暮らしたい形」は様々だと思いますが、この事業を通じ、その人らしい暮らしの有り様を応援できれば、と思っています。
このホームページも双方向のやとりとりができるものになればいいなぁ・・と思っております。
今後とも、よろしくお付き合いください。
センター長 佐藤 みずほ